面打ち


奈良時代に大陸から輸入された散楽(さんがく)は、
曲芸、軽業(かるわざ)、奇術、歌舞などの雑多な芸能であったが、
平安時代には滑稽(こっけい)な物真似(ものまね)が主流となり、
サルガク、サルゴウとよばれ、時代を経て対話喜劇としての狂言と、
まじめな歌舞劇の能に分化していく。
面には 能面・神楽面・狂言面 の3種類があります

  能面製作前の準備

 1.面材を用意する

  面材は主に檜(ヒノキ)材を用い、彫る能面・狂言面の大きさにより

  大・中・小のサイズがあります。

・大⇒7寸0分×6寸0分×3寸5分 (縦×横×厚さ)

・中⇒7寸0分×5寸5分×2寸8分 (縦×横×厚さ)

・小⇒7寸0分×5寸0分×2寸5分 (縦×横×厚さ)

 

2. 自分の彫りたい面の型紙を用意する。

 型紙は一つの面で10型面程度、複雑な面は20型面が有る。

古代は自分で作りたい面を粘土などで作成し、そこから型紙を作成したと言われているが今では、彫りたい全ての面の

                                                          型紙は既にあり、販売されています。

  能面製作の道具・材料

   

   能面製作の道具は、彫りの道具と

 彩色の道具に分類されます。

・彫り道具

 彫刻刀(丸、浅丸、平、印刀、間透、剣型)

 12本セット購入、その後彫刻刀3本、

 ノミ3本、キリ2本追加購入

・彩色道具

 平筆、彩色筆、面相筆、乳鉢、乳棒、にかわ

 下塗り胡粉胡粉、上塗り胡粉、ケーキカラー、

 水乾板流し顔料


能面の彫り作業と彩色準備

  1. 面材の年輪の方向を見ながら 面全体の形状を面裏に描(木取り)
  2. 側面の断面もケガク
  3. 側面の断面の線に沿って水平に削っていく。
  4. 側面の断面がほぼケガキ線の通り水平に彫れたら、鼻⇒口⇒額⇒目の順序で造形に入る。
  5. 全体の造形が出来たら、仕上げ工程に入る。出来ればこの場合なるべくペーパーは使わず彫刻刀で丁寧に仕上げる。
  6. 下塗り胡粉とニカワを混ぜた液体で3~4回、上塗り胡粉とニカワ混ぜた液体で3~4回塗り彩色準備に入る。

  『賢徳』

(けんとく)・・完成

賢徳の呼称は高僧の名などの説がある。

瞳孔が左右どちらか横上にらみをし、鼻翼の左右が円型にへこんでいる

                                 のが特徴である。

                           賢徳も作者により色々あり、右側の狂言面の本の様な、賢徳もある。